はじめに |
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JIAゴールデンキューブ賞は、子どもを対象とした建築/まちづくりの教育活動を評価し、支援するために設立された。本賞では、子ども向けの建築/まちづくりの教育活動ならびに教材を広く公募し、優れた活動や教材を表彰する。さらに、応募された作品を広く一般に公開しその情報を発信する。作品の募集、審査、作品公開を通じて、本賞は、子どもたちへの建築やまちづくり教育の質の向上を図るとともに、ひいては、ひろく建築全体の発展に貢献することを目的とする。 |
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主催 |
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「JIAゴールデンキューブ賞2023-2026」は「公益社団法人日本建築家協会」(以下JIAという)に設けられた「国際委員会WG(ワーキンググループ)ゴールデンキューブ賞」(以下WGという)がこれを主催する。 |
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賞の目的 |
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就学前から18歳までの子どもや若者を対象にした、建築/まちづくりの教育活動を評価し支援することが、この賞の目的である。子どもたちが環境を形づくる建築のデザインやそのプロセスを理解できるよう教育することは、重要であり、こうした教育によって、子どもたちが将来、人に優しく、環境に優しく、文化的にもすぐれた建築をつくりだすことにつながってゆく。 |
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賞の対象と部門 |
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本賞は、子ども向けの、建築/まちづくりの教育活動(ワークショッフ、講習会、イヘント)、あるいは成果物(出版物、道具、ケーム、コンピュータ・ソフト等。
後述の部門3(出版部部門)、部門4(視聴覚作品部門)の応募者に限る)を対象とする。建築作品は対象に含まれない。
テーマがデザインや環境を含むものであっても、建築ないしは都市に関連の薄い一般的な活動や成果物は賞の対象としない。
また、賞の対象となるのは、2023年3月から2026年3月までの間に実際に行われた活動やイベント、出版や発表された成果物などである。
以下の各部門(計4部門)をもうけ、それぞれに掲げるものを賞の対象とする。
1. 学校部門
国及び地方公共団体が定める幼児、児童、生徒に対する普通教育を行うすべての学校を対象とし、その課程の一環で行われる活動(美術、デザイン、建築など、およびこれらに関連する専門家教育および職業教育の学校(高等専門学校、専修学校、工業高等学校等)による課程はこれに含まれない)。
2. 組織部門(学校以外)
様々な分野にわたる美術館、博物館、ギャラリー、法人や財団、NPO、及び1の学校の課程外の活動などを対象とする(美術、デザイン、建築など、これらに関連する専門家教育および職業教育の学校の課程の一環(高等専門学校、専修学校、工業高等学校)としての活動はここに含まれる)。
3. 出版物部門(論文、書籍、雑誌等。学習用キットや学習ドリル等もここに含まれる。)
4. 視聴覚作品部門(ドキュメンタリー、映画、TVプログラム等。)
3.4.の両部門ともに個人、団体のいずれによる制作でもよい。
数種類の活動を実施している個人または団体は、活動ごとに分けることで複数、応募できる。
尚、応募者は部門を申請する必要はなく、審査委員会が部門を最終判断し、見合った賞を与えるものとする。
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審査基準 |
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応募者が考慮しなくてはならない事項を以下に示す。ただし絶対的な評価基準ではなく、全ての事項が満たされる必要はない。
賞に値するかどうかについては、応募作品の全体的な内容と質に基づき審査委員会が決定する。
・子どもたちが何を学び、どのような技能を習得するかかが明瞭である。
・子どもたちの建築にたいする理解を深める。
・社会的、経済的、生態的な持続可能性についての理解を助ける。
・感じる力、創造する力、批判する力をはぐくむ。
・楽しいものである。
・教育行政、地域自治体などの支援がある。
・他領域との協力や、学際的取り組みかがある。
・継続して行われる。
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日程 |
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2025年10月 審査規程発表
2025年11月10日 質疑締切り
2025年12月1日 webフォーム入力締切り(必着)
2025年12月15日 ポスター及び応募用紙のデジタルデータ提出締切り(必着)
2026年1月31日 公開審査(web併用)、結果公表、表彰
2026年3月16日 JIA推薦作品のUIAへのデータ送信
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審査委員会 |
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審査委員長
赤松佳珠子
法政大学デザイン工学部建築学科教授
シーラカンス アンド アソシエイツ パートナー
審査委員
会田大也
山口情報芸術センター[YCAM]学芸普及課長
福口朋子
フトフアトリエ、設計機構ワークス パートナー
UIA 建築と子どもゴールデンキューブ賞 2023 学校部門最優秀賞受賞
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応募手続き |
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応募者はホームページよりwebフォームに必要事項を入力し送信する。
WGはwebフォームの受信確認後、応募者に個別のデジタルデータ提出用フォルダのURLをe-mailで送信する。応募者がWGあてに提出するものは
1. ゴールデンキューブ賞応募用紙(「ダウンロード」より入手すること)。ただし、webフォームの入力内容を示した画面のコピー(pdfなどの印刷)に代表者の署名を添えて代替することも可(チームメンバーの部分は印刷上全文表記されていなくてもwebフォームで入力されていれば問題ありません)。
また、この署名は下記に記す著作権等含む本要項全てに同意したことを示す。
2. 応募用テンプレートにしたがって作成されたA2判ポスター。以下の内容を含む。(応募用テンプレートは「ダウンロード」より入手すること)
・応募者、応募作の概要。
・審査基準に即した応募作の説明。所定の欄に本文12ポイント程度、図版のキャプション10ポイント程度を目安に読みやすく記載のこと。過去の受賞作品ポスターはホームページ(過去の賞の「結果発表」ページ)に掲載されている。
・応募作の説明に適切な図および表。
上記1、2のデジタルデータを下記の要領で作成し、提出用フォルダにアップロードする。
A2判ポスターのデジタルデータは、A2判用紙印刷用の高解像度データ、Web掲載用の低解像度データの2種類を提出する。 ファイルの保存形式はEPS,
PDF, TIFF, JPGのいずれかとする。それ以外のファイル形式 (DXF, DWG, PLT, など)は受け付けない。 低解像度は、Web
に適した解像度とし500Kbを上限とする。また、高解像度は、ポスターをデジタルで作成する場合、適切な解像度デ作成したうえで再生可能なファイル形式デ記録する。
ポスターを手書きなどアナログで作成する場合は、少なくともA2 版出力に耐えうる解像度デスキャンしたデータのファイルを記録する。 上記1. ゴールデンキューブ賞応募用紙のデータも添付すること。
出版物や視聴覚作品等の紹介が別途必要な場合は、ポスター内にてURLやQRコード等を記載することができる。
作品の出版および展示に参加した協力者、コンサルタントなどを必ず応募用紙及びwebフォームに明記すること。本賞の規程から外れる提出物は、WGまたは国内審査委員により前もって審査から除外されることがある。提出物は一切返却しない。応募者は応募作の複製ないしはオリジナルの保存を考慮しておくことが望ましい。応募書類の様式は「ダウンロード」から入手可能である。
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応募言語 |
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応募作品で用いる言語は、日本語とする。 |
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審査 |
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審査は、応募の趣旨と本規程が定める基準に基づいて進められる。
審査は一部を除き公開し、2026年1月31日(土)に東京(JIA 館1 階建築家クラブ、web併用予定)にて提出物とプレゼンテーションを対象に行う。
審査委員会は判定基準に達するものがないと判断される場合、賞を留保することができる。判定は全て審査委員会の判断にゆだねられる。 |
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賞 |
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審査において、審査委員会は、部門ごとに優秀賞を1点選出する。その他、審査員の推薦により優れた作品数点に特別賞等が与えられる。 |
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審査結果発表、作品公開、ならびに授賞式 |
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公開審査当日に結果発表と授賞式を行う。また審査結果は、後日JIAのホームページ機関紙等に掲載して公表される。審査会における写真、映像、音声の肖像権はWGがこれを有する。 |
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著作権 |
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本賞に応募する個人または団体の代表は、応募する作品または活動がその個人または団体によるものであり、
その著作権を所有し、審査規程の条項に基づく応募や公開に関する全ての必要な承諾を得ていることを、応募用紙の所定の欄に記載し署名する。応募用紙に上記の署名が無いものは、審査から除外される。
JIAは、応募作品A2版ポスターや審査会における写真、映像、音声等を、web掲載、展示、出版、広告などで使用する際に、作者の承諾なくかつ無償でこれを利用する権利を保有する。
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応募資格 |
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審査委員会の構成員、ならびに審査委員会委員が代表となる団体の構成員は、本賞に応募することができない。 |
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失格 |
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定められた書式による応募作品の提出は、本賞に関する全ての規程に対する応募者の同意とみなされる。以下の場合、応募が取り消される。
・提出が所定の期日を過ぎた場合
・応募内容が全ての提出条件を満たしていない場合
・応募者の資格が本規程の条件に適合しない場合
主催者は応募資格の判定と取り消しの決定権を有する。資格取り消しに関する決定に異議は認められない。 |
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応募条件の同意 |
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本賞への応募は、本規程が定める諸条項を承諾したものとみなす。 |
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UIA 建築と子供たちのゴールデンキューブ賞国際審査への推薦 |
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「JIAゴールデンキューブ賞」の審査は、「UIA建築と子どもゴールデンキューブ賞」(UIA Architecture & Children Golden Cubes Awards)の日本推薦作品の選考を兼ねる。
「世界建築家連合」(The International Union of Architects:UIA)における「建築と子どもワークプログラム」(Architecture
& Children Work Programme:以下UIAWPという)が主催するUIA建築と子どもゴールデンキューブ賞への応募、審査、著作権等については、UIAWP
によって定められた国際審査規程(Regulations)に従う。
JIAゴールデンキューブ賞各部門(計4部門)で選ばれた優秀作品は、UIA建築と子どもゴールデンキューブ賞の国際審査へ、1部門1作品まで(最大4作品)を限度に日本選考作品として推薦される。
国際審査では各部門の最優秀賞と特別賞、ならびに部門を横断した特別賞(ホット・トピック)が選定され、UIAバルセロナ大会(2026年6月28日~7月2日)において表彰される。 |
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国際審査における部門横断の特別賞(ホット・トピック) |
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現代の地球規模の課題に関連する建築/まちづくりの教育(Built Environment Education:BEE)への認識を高めることを目的に、4部門に推薦されたプロジェクトの中から国際審査委員が選定する特定の「ホット・トピック」に焦点を当てる。
選定されたプロジェクトには、追加の特別賞が授与される。
ホット・トピック・プロジェクトは、戦争、自然災害、気候変動、あるいは人的・物的・環境的損失を広くもたらすその他の危機など、重大な社会的混乱の文脈で実施されたプロジェクトが対象となる。これにより、建築/まちづくりの教育を通じて緊急の地球規模課題に取り組む取り組みを表彰する。 |
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質疑 |
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「JIAゴールデンキューブ賞」ならびに「UIA建築と子どもゴールデンキューブ賞」国際審査についての質疑がある場合は、質疑締切りの期日までにe-mailデ、WG専用のアドレス宛(goldencubejapan@gmail.com)に問い合わせること。
質疑の回答は、まとめてホームページに掲載予定。(JIAのホームページを参照) |
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